目からウロコ

ブログ名を変えました。(旧SMAPのいる日常)

老いの準備

毎日、年寄りの世話に明け暮れてただ老いていくだけの人生ですが、介護を通していろいろ学ぶことは多く、介護サービスを利用することで多くの人に支えられながらどうにかこうにかやっております。

実際、介護保険を申請するとわかりますが、デイサービスやデイケアを利用するにしても、福祉用具を借りるにしても、自宅を改修するにしても、契約書を取り交わしたり、いちいち面倒な書類を提出しないといけない。

そうはいっても、ケアマネさんが助言なり指導なりしてくれるので、ほとんどお任せですが、まずは説明を理解する能力が最低限必要なわけです。あとは自筆で書類にサインできるかどうか。

同居家族なり近くに子どもが住んでいれば問題ないのですが、独居老人の場合は何かと不都合が出てくる。

たとえば、デイサービスなどの送迎は基本玄関前まで。家族の立ち会いを条件にしているところが多いので、利用者が一人暮らしとなると、とにかく玄関までは自力で出てこないといけない。それが困難な場合は、ヘルパーさんに介助してもらうしかないんですが、ところが、恒常的なヘルパー不足で、希望する時間帯に来てもらえるとは限らないそうです。

ヘルパーさんにしても、ここの事業所のヘルパーは質が良くないとか、いろいろ問題があるようで、体力も知力も低下した高齢者一人で対応するのはやはり心もとない。

なので、一人暮らしあるいは子どもが遠方ですぐに駆けつけられない場合、足腰に支障が出てきたら、まだ頭がしっかりしている段階で介護保険の申請を済ませて、サービスを利用しながら、ケアマネさんとの信頼関係を築いておくほうがいいと思うのです。

 

うちの担当のケアマネさんははっきり物を言う人なので、苦手な人は苦手かもしれませんが、私はずいぶんと助かっている。

ベテランなので介護認定もできるし、相手が役所であろうが病院であろうが全然負けてない。

近隣のお医者さんのことも熟知していて、今回訪問診療をお願いすることになった先生もケアマネさんの紹介。

これがね、もう後光が差しているんじゃないかと思うほど良い先生なの。

今、国も在宅介護に力を入れているから、以前と違って訪問診療を請け負うお医者さんも増えてきました。

少し前だと、大橋巨泉さんの奥さんが怒ってらした、たしかご本人は生きることに前向きだったのに、いきなり死生観を聞かれてショックを受けていたとか、そういう報道がありましたよね。当時はまだメインが緩和ケアだったから、そういう行き違いがあったんでしょう。

今は、40-50代で開業したばかりのフレッシュな先生たちが訪問診療を始めている。

私も以前は年取ったら施設に入ったほうが安心かなと思ってたんですが、今回のコロナでそうでもないことを悟ったので、ぎりぎりまで自宅で過ごせたらいいなぁ~なんて考えています。