ジャニーズのセクハラと宝塚のパワハラ報道に埋もれてしまったのか、昨年末に文春が取り上げたこの件、まったく気づきませんでした。
壮絶な虐待ぶりは人間の行為をはるかに超えて、獣や鬼畜といった言葉ですら足りないと感じするほどの酷さです。
被害者(女優の姪と甥)の母親もまた夫から虐待を受けていて、妊娠中絶を11回も強要されたとか。
この女優の兄が幼いころ具体的にどんな虐待を受けたのか。母の目には自分を不幸にした元夫と息子が重なって見えたのか、それでなお辛く当たったのか。また、兄は愛されなかった自分と息子をダブらせていたのか。それとも持って生まれた暴力的気質なのか、愛情や貧困、差別という問題だけではなく、人は性善説か性悪説かという、そこまで考えさせられる一件です。