もともとテレビが嫌いだったわけではなく、むしろ好んで見ていた時期もあって、そのころの私はテレビで活躍する人たちは選ばれた特別な存在なのだろうと単純に考えていました。
目が覚めたのは例のSMAPの公開謝罪会見がきっかけですが、今はさらにテレビという箱がまるで檻のようで、その中に棲む人たちはただの囚われ人じゃないかとさえ思うときがあります。華やかな世界の裏側は知らないほうがいいのかもしれない。
ところで、先日亡くなった俳優さんが出演された映画がこの秋に公開予定だそうです。
原作はあの鈴木光司の「リング」ですが、2020年に亡くなった女優さんもデビュー当時に出演しているので、改めてあらすじを思い出してみたんですが、たしか天然痘がどうのこうのだったような?
私も原作を読んでハマったクチですが、「えっ、天然痘??ウイルス??」というんで最後のほうで急速に冷めた覚えがあります。
で、調べてみたら、こんなあらすじだった。
貞子のDNAと結びついた天然痘ウイルスは、ビデオという視覚から入る情報で観た人の遺伝子に変異を起こし、ヒトの体内に現れます。
「らせん」の最初の段階では、このウイルスは心臓冠動脈の一部に腫瘍を作り、約1週間で最大になった腫瘍が心筋梗塞を引き起こします。
しかし映画では、浅川礼子の上司・吉野の死因は窒息死でそれまでの死因とは異なっています。
ウイルスを調べた宮下は、ウイルスが変異し形状が変わっていることに気づきます。
さらに原作小説では、ウイルスは別方向への進化も開始します。
排卵期の女性の子宮に入り卵細胞に到達、貞子のDNAを持った受精卵となります。
1週間ほどで出産され、母体は衰弱死します。
事実は小説よりも奇なり。