映画「PLAN75」(6/17公開)試写。75歳以上が自ら最期を選べる「PLAN75」が導入された日本を描く。早川千絵監督、同テーマの短編からリアルに進化した。「人に迷惑をかけたくない」善良な国民性につけ入る日本社会。コロナ禍でより表面化した、我が国の静かなどす黒さを見るようで慄然とする。#eiga pic.twitter.com/0JFiNDniH7
— 中村千晶 (@potuo) 2022年6月15日
映画『PLAN 75』オフィシャルサイト 2022年6/17公開
カンヌ映画祭に正式出品。
もし入賞すれば、大々的に報道されるでしょうね。
いわゆる安楽死法に向けての是非を問うためのアドバルーンかな。
「ソイレント・グリーン」のようなエグい内容ではなく、邦画らしい情感あふれる作品のようですが、行き着くテーマは同じかも。
75歳を過ぎたら社会のお荷物だよと通告されているようで、不快に感じる人は少なくないと思います。
ただ、寿命が延びたといっても、健康寿命は75、6歳のまま変わらず、そこからの人生は決して楽なものとは言えない。もちろん個人差はありますけど、親の介護してつくづくそう思うのです。
お金に余裕があり、快く世話を引き受けてくれる人が居て、たとえ持病があっても激痛を伴うものではなく、本人に生きたい希望があればいいですけど、そうでない場合でもお迎えが来るまで闘い続けなければいけないのかと常に自問自答しています。
生死の決定権を他者に握られるぐらいなら……とも思うのです。
悪用されるリスクが伴うのは承知の上で。
なにせ日本株式会社ですから、すでに国家の体をなしていない。「静かなどす黒さ」は今の日本の現状をうまく言い表していると思う。
まあ、映画を見ないと何とも言えませんが、大いに議論してみたらいいんじゃないでしょうか。