尾崎豊が亡くなったのは、ちょうど不動産バブルがはじけたころで、それでもこのころはまだお金は回っていたと思う。
その後はこのとおり。
最後のコンサートツアーが開催された1991年にSMAPがデビューしている。
日本じゅうが金の亡者となって「清貧」という言葉が死語になったあの時代を思い出すのは辛いというか、恥ずかしいというか、とても複雑なんだけど、それでも尾崎の歌を聴くと、あの時代がはっきりよみがえってくる。
映像として真っ先に浮かんでくるのはやはりディスコ。
私もよく行ったよ。二次会はディスコへ、それが普通だった。
カラオケボックスはバブルがはじけたあと。梅田のマハラジャもカラオケボックスに変わったよね。今はどうなっているか知らないけど。
ジュリアナ東京のお立ち台を見たとき、もうすぐこのバブルは終わるんじゃないかと思った。
私は数あるヒット曲の中で「ダンスホール」がいちばん好きです。
オーディションで歌ってデビューのきっかけをつかんだこの曲がステージ上での生涯最後の曲になってしまった。
1982年に起きた新宿歌舞伎町ディスコナンパ殺人事件で犠牲になった中学生の少女をイメージして作られた曲ですが、洋楽の影響があったとはいえ、これを16歳で作ったというのがすごい。優しくて物悲しい曲。まるで自分の行く末を暗示しているかのような。
新宿のあの事件、実際はディスコ帰りのゲーセンでナンパされたんですが、さまざまな憶測が流れたけど未解決のまま。
芸能界と薬物のつながりもいまだに切れることなく、使用した者は逮捕されても、売ったほうはいつもあいまい。
家出少女は後を絶たず、子どもの貧困化は進む一方。
あれから30年たって日本は何か変わったんだろうか。
金の亡者による支配は続き、極限にまで達したような気がします。
あと、静岡、福岡、大阪、広島で順次開催予定だそうですが、思ってた以上にメディアが取り上げないなぁ。「赤旗」ぐらい?
OZAKI30 LAST STAGE 尾崎豊展 (@Ozaki30S) | Twitter
『OZAKI30 LAST STAGE 尾崎豊展』公式サイト
当たり前だけど、須藤さんも年をとりましたね。感慨深いです。
次の40周年はどうなるかな。
それよりも日本がどうなっているかな。
私たち無事に生きているかな。
<追記> 4/6