目からウロコ

ブログ名を変えました。(旧SMAPのいる日常)

CAの避難訓練

 

思い出すなぁ。火災発生を想定した訓練で1ヶ所に集めた消火器の中に酸素ボンベが1本だけ混じっていて、教官から全員めちゃくちゃ怒られたことがありました。そりゃあそうですよね。怒られて当然。ほかにもね、訓練所時代に目の不自由なお客さん役の子がほんとうに目をつぶったままシュートを滑って足をケガしたという珍騒動もあった。それだけ訓練は緊張するんですよ。

私は8年弱のフライト生活でタービュランスを一度経験しただけ。ゴーアラウンドは何度かありますが。熱い飲み物を配り終えたとき突然揺れ出したので、しゃがみこんで椅子につかまりながら「飲み物を床に置いてください!」と叫んだけど、みなさんお行儀がいいので紙コップを手にしたまま離さない。火傷しないかヒヤヒヤしたのを覚えています。

 

今回のような事故に自分が居合わせたらと思うと、全員無事に脱出という一報を聞いたとき目頭が熱くなりました。

8ヶ所のドアのうち安全だと確認した3ヶ所から脱出したそうですね。18分かかったのは少し遅いのでは?という意見もある。でも、3ヶ所から400人近くの乗客を脱出させるのはかなり大変だったと思う。乗客の協力がないとスムーズにはいかない。パニックにならずCAの指示に従って冷静に行動した乗客に👏です。

そう言うと、KO線を例にとってヤラセじゃないか、事前に練習していたからだろうという声が上がったりするんですが、政府レベルでやることとは違う。事はもっと深刻です。CG説もあるようですが、わざわざ人目につく空港でやるにはリスクがあり過ぎる。911のころとは違う。むしろそうだったら気持ちは楽ですが、下手すると私たちは正月から大津波に流される家屋や船の映像と多数の犠牲者が出た飛行機炎上の映像を見る羽目になっていたかもしれない。私はそう思います。