テレビが見れなくなったのは、ブースター電源の故障で、これが天井裏に設置されているものだから、横殴りの雨のせいで接続部分に水がかかったんでしょうね……というのが電気屋さんの説明でした。
地震と大雨により近隣でアンテナの不具合が多発し、修理まで一週間かかりました。
テレビがなくても困らないんですが、またこんなつまらないことをやってる!とツッコむこともできないので、まあ、しばらくは見てやろうじゃないか。
西日本が大水害で大変なときに、タイ少年の救出劇を熱心に伝える必要があるのかなと思っていましたが、あちらは敬虔な仏教国。
山岳地帯に住む少年たちは貧しく、うち3人は無戸籍と聞きました。
タイではだれも彼らの行動を咎めることなく、全員の無事救出を世界じゅうが喜んだ……と思ったら、どこぞの国のワイドショーの御用コメンテーターが、ダイバーさんが一人亡くなっていることを理由に、彼らにも反省すべき点はあるとかなんとか言ったらしい。
出た、お得意の自己責任論!
これぞ新自由主義の真骨頂。
貧乏も自己責任、病気も自己責任、学がないのも自己責任。
「自己責任」というフレーズが流行ったのは、小泉政権下ですよね。
イラクで人質になった若者が強烈なバッシングを受けたのは記憶に新しい。
同時に、カネ、カネ、カネの拝金主義がもてはやされて、ホリエモンが華々しく登場。
ベストセラーになった本が、金持ち父さん、貧乏父さん。だっけ?
こつこつ働いて、マイホームのローンに追われるだけの人生ってつまらないでしょう?
というこの風潮に大きく影響を受けたのが今の30代。
セレブという言葉が一人歩きを始めたのもこのころですね。
ところが、好景気はそう長く続かない。
リーマンショックで世界的大不況が到来。
派遣切りが続出して、つい先日までミリタリールックに身を包み、靖国に集結していた若者たちがプロレタリア文学「蟹工船」に傾倒し始めた。
その矢先に起きた秋葉原の事件。
で、こんなに格差ができたのは小泉さんのせいだ!と世間が騒ぎ出したときには、当の小泉さんは引退して表舞台から消えていた。
その腹立ちが首相の麻生さんに向かったのか、漢字が読めないバッシング。
その結果?ついに政権交代。
といった流れだったかな。
何が言いたいかというと、不景気が来るまで若者は気づかない。消極的にでも現政権を支持するだろうということ。
題名は忘れたけど、ある歴史ドラマの名セリフ。
〝憎しみは胸の奥に秘めて時を待て〟
時機って大事ですよね。