その日の朝、なぜか急に広島へ行ってみたくなり、すぐ用意をして新大阪に向かいました。長崎はすでに何度も訪れていたけど、広島は新幹線でいつも通過するだけで立ち寄ったことがなかったので。
広島に着いたらすでに式典は終わっていて、資料館を見たあと、市内を散策しました。
あの年は1月に阪神大震災があって、戦後生まれとしては何百人、何千人という多くの人が一度に亡くなるのは123便の事故以来で大きな衝撃を受けたことは確かです。
神戸の長田を中心に火災で命を落とした人も多く、広島に思いを馳せたのはおそらくそれがきっかけだったのでしょう。
まさかそのあと6年後に911が、さらにその10年後に311が起きるとは知るよしもなく。
広島市内が地獄絵図と化したあの日の朝は、空襲警報が解除され人々が防空壕から出てそれぞれ学校や職場に向かったそのときに起きた。まるで狙っていたかのように。
東京や大阪など都市部の空襲も市井を狙ったものばかりでしょう。
鬼畜ですよ、鬼畜。
それにもまして残念なのは、3度も被ばくしていながら「平和は尊い」で日本人の思考がストップしてしまっていること。それ以上、深く掘り下げて考えようとしない。
3度も被ばくした国、ほかにありますか。