今は母の世話で毎日四苦八苦しているので、「お母さん生んでくれてありがとう」と言っている余裕はないですが、育ててくれてありがとうという思いは常にあります。
生んでほったらかしにされて路頭に迷う苦労をしなくてよかったという点ではほんとうに感謝です。介護はそのお返しのようなものかな。どうだろう。
東京に住む友人の息子さんが大学を卒業してなかなか就職が決まらなかったんですが、地域おこし協力隊でとある過疎村に移住したそうな。パートナーと一緒に。
都会ではその他もろもろの一人にすぎない自分を必要としてくれる場所があったと当の本人は喜んでいるのに、母の気持ちとしては複雑らしい。一流企業の社員であった夫と同様、安定した職業についてほしかったみたいで、まだまだ昭和の価値観から抜け出ることができないようです。でも、息子さんの決めたことが正しかったと思える日がそう遠くない将来、必ずやってくることでしょう。
昔、こんな川柳がありました。
親の夢つぎつぎ壊して子は育つ
これが自立ということかも。
