目からウロコ

ブログ名を変えました。(旧SMAPのいる日常)

テレビの影響をまったく受けていない人っているの?

生まれてこの方、一度もテレビを見たことがないというならともかく、子どものころから家にテレビがあって、テレビの影響をまったく受けていない、まったく洗脳されていないという人がいたら、それはそれでとても貴重な存在だと思う。

思うけど、そう言い切れる人が果たして何人いるんだろうか。

洗脳する側の作り手、制作者側はどうだろう。

 

例えば、特攻隊員は「天皇万歳」でなく「お母さーん」と叫んで突っ込んでいったという話。

よく見聞きする話ではあるけど、爆死した特攻隊員が最期に何を叫んだかなんて一体だれがそれを聞いたというんだろう。

生還した隊員が「実はこう叫ぶつもりだった」と証言したんだろうか。

知人のお父さんは特攻隊の生き残りでしたが、多くは語らなかったみたいですよ。

人生のほとんどを魂の抜け殻みたいに過ごしたとその知人は言っていた。

戦死した私の大叔父3人は遺骨も帰らず、戦死した理由もはっきりしない。

1人は兵隊同士のケンカが原因との話ですが、どういう経緯で亡くなったか、うちの親に聞いても、よくわからないという。

あとの1人は洋上で爆撃に遭い、あとの1人は南方で亡くなったらしい。

あくまでも「らしい」ということで、伝えたほうは果敢に戦ったと言いたかったのかもしれないけど、多くの死因がそうであったように、餓死か感染症で亡くなったんじゃないかと私は思う。

数年前の夏にCIAがNHKに公開した、山積みになった日本の兵隊さんの遺体にウジ虫がわいて、ハエがブンブン飛び交っている8ミリフィルム、悲しいかな、あれが現実でしょう。愛した夫や大切に育てた息子の最期の姿です。

 

戦地で兵隊さんが軍服のポケットから家族の写真を取り出し、物思いにふけるというシーンは、幾度となくテレビドラマや映画で使われてきました。

若い兵隊さんは「天皇万歳」なんか叫んでいない、みんなお母さんのことを思って死んだんだよというのも戦後の左翼教育の中でよく耳にした話です。

こういう話をあたかもだれかが実際に見たかのように聞かされ、知らず知らず刷り込まれているんじゃないかと思います。

私の祖父は衛生兵として戦地に2回赴き、無事に生還しました。

それでも多くは語らなかった。

遺体のリンが燃えるときのヒトダマを何度も見たという話と、慰安所に長い列ができて、よせばいいのにと思ってたら、案の定、多くの兵隊が性病を移されて困ってたという話は聞いたことがあります。

その程度です。