年越しそばの準備を終えたので、そろそろことしの締めを。
紅白を見てないので、暇なんです。
Eテレで第九を聴いておりますの。
まず、文春新年特大号の林真理子×宮木あや子(『校閲ガール』原作)対談より、SMAPおよびファンについての興味深い部分だけ抜粋してご紹介を。
SMAP解散とファン
宮木 解散騒動の後はファンの側も、SMAPファンと嵐ファンが対立してるみたいな図ができて、つらいことになっているという話も聞きますね。
林 えっ、そうなの? ネットの影響だと思うけど、アイドルへの愛情の示し方がちょっと変だなと思うよ。だって、自分が好きなら好きでいいじゃん。他のファンを非難するなんて、私はファン道に反するような気がしますよ。SNSがファンをすごく歪めているところがあると思う。
宮木 たしかに歪んでると思います。更にマスコミの情報収集が掲示板やSNS頼りになってるから、目立っちゃうのはエキセントリックなごく一部のファンなんですよね。
林 一部を見て「だからアイドルファンは駄目なんだよな」と思われると、大多数の人がかわいそうですよね。私が知っている人たちってみんな一生懸命に応援しているもの。チケットとるのだって本当に一生懸命。
私、SMAPのコンサートに行って思うのは、みんな大切に手作りのうちわ持って、服装もわりときちんとしておとなしめで、すごく感じがいいんです。「ああ、楽しかったね」って言ってお行儀よく帰っていく。いい感じに成熟しているのがSMAPファンだと思う。
宮木 ジャニーズのファンクラブの規約のうち、一方的な変更、年会費の不返還など、ずいぶん前から問題になっていた項目が変更されましたけど、あれはファンの有志が「おかしいぞ」って申し入れて実現したという噂も聞きました。真実なのかは謎ですけど。
林 それはすごい。ファンって一方的に愛を注ぐだけだったのに、力を頼んで機構改革までしようって、フランス革命を起こした民衆みたい。事務所もそこまで追い詰められているんだね。
「週刊文春」に言いたい
宮木 あの、普段から友達とよく話していることをここで吐き出させてもらってもいいですか。
林 どうぞどうぞ。
宮木 まず、林さんもおっしゃってたとおり、SMAPの解散の大もとになったのは、週刊文春のインタビューであるというのが、私のまわりでも総意です。あのインタビュー自体は悪いものではなかった。でも文春なら、あそこを入口にして、ジャニーズ事務所のいろんな瑕を炙り出せたんじゃないかと。だって、普通の企業に置き換えて考えたら、副社長が自社の目玉商品のダメな点を週刊誌にわざわざ言いませんよね?
会社の利益のことを考えたら、売り上げトップクラスの開発兼営業担当に「その目玉商品を持って出て行って」って言いませんよね?
林 言わないわよね。
宮木 もし株式公開してたら総会で糾弾されるでしょうし。どうしてそういうところに突っ込まなかったのか。芸能界がいくら特殊な場所だとしても、もし文春があのあと継続してしつこく追及していたら、事務所内部での意識改革的なものがあったかもしれないし、中の人が目をつぶっていたことや見えていなかったことに気づいて、SMAPも違う未来があったかもしれない。今まで文春は、世間の悪を暴いてきたのに、今回はただ聞いたこと、見たことを書いただけじゃないですか。
林 私も前に文春に書いたけど、九十近いメリーさんを怒らせて、「飯島(三智氏・元マネージャー)を呼べ」って言わせたのは、記者の力というか、すごいけどいやらしいなと思ったな。
宮木 一度手を付けたなら最後まで責任を持ってほしかったです。そもそも芸能事務所のお家騒動なんて、夢を見たいファンにとっては雑音でしかない。
林 ジャニーズ事務所のお家騒動は面白いけど(笑)、でも、SMAPはみんなそれぞれの分野であれだけの仕事をしてきているんだから、三年に一回ぐらい気が向いた時に集まってコンサートをやってくれれば、それでよかったんじゃないかな。
文春批判をあえて語らせるなんて、まあ、なんて懐の大きいこと。
で、「ジャニーズが青春だった」と散々ジャニーズを持ち上げておきながら、トップ記事で松潤のスキャンダルをぶち込むという、このしたたかさ。
さすが文春!と言いたいところですが……
実は、うちでは朝日新聞と読売新聞を両方とっておりまして、
28日付の朝日新聞掲載の文春広告と、本日付の読売新聞掲載の文春広告を見比べてみると……さて、どこが違うでしょう?
同じ新年特大号ですよ。
(朝日新聞)
(読売新聞)
わかりました?
何かが消えている。
ナベツネさんとメリーさんは古くからの付き合いだそうで、読売新聞では修正するよう言われたんでしょうかね。
この調子では、メリーさんの特集と同じく、バズーカ砲もまた不発に終わりそう。
文春もまだまだかな。