目からウロコ

ブログ名を変えました。(旧SMAPのいる日常)

年を取ると予想外のお金がかかります。

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親の世話をするまで私も気づかなかった、年を取ると予想外のお金がかかるという話を少しだけ。

死ぬまで働かされるというのも酷い話ですが、実際は死ぬまで働くことができず、老いて病気になるか介護状態になりお金を稼ぐことができなくなる、こちらのほうが切実な問題です。

細かいことですが、たとえば自力でトイレに行けなくなり、紙おむつが必要になった場合、その費用は概算でどれぐらいかかるか。

健康なときには関心のない話ですが、一般的に紙おむつや尿取りパッドは1回の排尿を150ccに設定しています。高齢になると、利尿を抑制するホルモンが減るため、おしっこの量が増えるので、1回150ccで済むことはまずないです。

うちの親の場合、起きている間は自分でトイレに行ってますが、夜間はおむつが必要。7回分までOKという紙おむつと尿取りパッドを何種類か組み合わせて、パジャマのズボンの上に防水パンツを履かせ、さらにベッドの上に防水シートを敷いて布団が濡れないよう工夫しています。それでも完璧ではない。防水シートは3日に一度ぐらいの割合で洗濯するので4枚替えを持っています。パジャマのズボンは夏冬6本ずつ。防水パンツは5枚。

あとは汚物を入れる消臭袋。これが効果抜群なんですが、値段が高い。

尿は時間がたつほどアンモニア臭がきつくなり、そうなると洗濯してもなかなか落ちないので、洗濯の回数も増えるし、その分、洗剤・水道代・電気代がかかるわけで、うちの場合、これにかかる費用だけでも月に1〜1.5万円は行ってるんじゃないかな。もっとかも。

国民年金だけで生活しているお年寄り、特に認知症の一人暮らしのお年寄りはどうしているのかな?と訪問医の先生とケアマネさんに尋ねたところ、家の中をアンモニア臭が漂っているのにはすっかり慣れたそうです。

これが現実です。