これは東日本大震災の〝奇跡のピアノ〟ですが、原爆ピアノがそうであったように、被災するも無事だったピアノは復興のシンボルでもあります。
17日に亡くなった西田敏行さんは筋金入りの護憲派(9条)だったそうですが、おそらく彼もまた坂本九さん的な役割を担っていたんじゃないだろうか。
「上を向いて歩こう」の作曲が中村八大、作詞が永六輔、歌唱が坂本九で869。
8月6日と9日に何があったかは説明するまでもないことで、「幸せは雲の上に 幸せは空の上に」という歌詞にはもっと深い意味が込められているのではないか。
そして、それと同じことが「もしもピアノが弾けたなら」にも言えるのではないかと。
「だけど、ぼくにはピアノがない きみに聴かせる腕もない」
のフレーズが問いかけているものは?
どちらの曲も単に切なさだけではなく、どこか恨み節のような、だれがだれを恨んでいるのかわかりませんが、けっこう強烈なメッセージソングではないかと思うのです。