亡くなる3日前の訪問診療
— 萬田緑平 (@ryokuhei) 2022年7月3日
彼が突然「先生と歌うんだ!」と言い出した(約束してたようなイメージで)。妻が優しく「何歌うの?」と聞くと、「わかってくれよ、あれだよ、、」といいながら、ハミングする。「セロリね」と妻が察する。すぐに俺がセロリ?を検索して音楽流すと、「それそれっ!」と歌い出す pic.twitter.com/cPmiwV7Cw0
私もこの曲好きです。
2人が出会ったころ流行っていたのか、闘病中この曲に励まされていたのか、奥さんに感謝の気持ちを伝えたかったのか、そこのところはわかりませんが、たぶんこの歌詞を気に入っておられたのだと思います。
がんばってみるよ やれるだけ
がんばってみてよ 少しだけ
なんだかんだ言っても つまりは 単純に
君のこと好きなのさ
一年前に大腸がんで亡くなった元中日の大島康徳さんもご夫婦でSMAPのコンサートの常連でした。招待席ではなくファンクラブでチケットを取って。
芸能界の闇は深いし音楽も洗脳であることに異論はないけど、だれにでも心に残る名曲はあるでしょう。これを聴くと元気が出るとか、懐かしいあの時代に戻れるとか。
乳がんと大腸がんで長らく闘病していた友人を亡くなる3日前に見舞ったことがあるんですが、酸素マスクと点滴の管につながれて呼吸は荒く苦しそうでした。
亡くなる直前はもっと苦しんでかわいそうだったと遺族の方から聞きました。
この酸素マスクを取ってあげたらどんなに楽だろうと不謹慎ながら見舞ったときそう思ったのですが、ご家族がもう一度意識が戻ることに賭けていらしたので、ほかに選択肢はなかったようです。
さて、私は亡くなる前にもし歌うとしたらどの曲を選ぶだろう。
みなさんなら何を歌いますか。
「家で死のう」6/22出版
— 萬田緑平 (@ryokuhei) 2022年6月10日
日本の死は「死なないように頑張ったけど残念でした」。
人はどうして死ぬのか。病気や癌が心臓を止めるわけではない、若くても老化で死ぬ。老化に抗しても必ず失敗に終わる。老化と付き合いながら生きて、死のうという「死の教科書」です。カバーと挿絵は娘のイラストです pic.twitter.com/YCfDXei0YY