昨夜のファミリーヒストリー(NHK)は柳葉敏郎さん。
お母さんは秋田大学卒で元教員。親戚にも教員が多いらしい。
母方は士族の家系だと言ってましたね。
つまり、明治以前からの日本人。
上京するとき、かわいがってくれた祖母に「売れるまで家の敷居をまたぐな」と釘を刺されたそうですが、親に勘当されるぐらいじゃないと芸能界では成功しないというのが元NHKプロデューサー和田勉さんの持論でしたね。
腹が据わってないと芸能界では生き残れない、そんな甘い世界ではないということだと思いますが、子どもが芸能界に入りたいと言えば死に物狂いで反対する、ひと昔前はほとんどの家庭がそうだったんじゃないかな。
私も若いころ、福娘に応募しただけで怒られましたもん。「このミーハーが!」って。
敗戦後、半島の人たちが日本のあらゆる利権に食い込んで占領してしまったというのはそのとおりでしょうが、その中には日本人が避けて近寄らなかったものもあったような気がします。
芸能界はその代表的な一つかもしれない。
また、高度成長期を経て、企業に勤めるだけで安定した暮らしが保障されるようになると、リスクを冒してまで政治家や官僚を目指す若者も少なくなり、その空いた席があっという間に占領されて、気がつけば「あれっ?」みたいな、こんなはずじゃなかったのにという。
奪われたものもあっただろうし、みずから差し出したものもあっただろうし。
ちょっと飛躍しすぎたかもしれませんが、ファミリーヒストリーを見ながら、昨夜はそんなことを考えていました。