雑誌『月間ザテレビジョン』に連載されたエッセイ(07年冬号―15年夏号)をまとめたもの。
9年という歳月には重みを感じます。
07年はライブがなかった年で、ここから隔年になったんだなぁ~とか思って。
今回の解散騒動がなかったら、何も感じずに読み飛ばしていたような箇所も一つ一つが意味深く思えてくるので、読みごたえがありますよ。
まだ完読していませんが、つよぽんが語るSMAP愛の一部をご紹介。
本書P279 (14年春号)
SMAPとの関係は、これがそろわない人たちでね。珍しいよね。コンサートやっても打ち上げ5分で帰っちゃうから。他のバンドとかグループに言うと信じられないって。だからSMAPなんだなと思うんだけど。最近、SMAPのこととかも考えたりするんだけど、何かもう、SMAPということでつながってて、それが全てなのね。それ以上、別に一緒に同じ空間にいる意味もそんなにもたないという。どこにいてもSMAPだし、いまだに森(且行)くんだってSMAPだし、もうSMAPという逃れられない運命なので。
「STAY」という曲に「たったの50年一緒に」って歌詞があるけど、そうなるのかなぁ。中居くんが生きていてくれれば。だって超不健康だもん、あの人。すごく忙しいのに、お酒も超飲んでるみたいだし。ずっと気になってた。僕らの未来は中居くんにかかってる。(笑)
この後、夏の 27時間テレビ→コンサートへと続いていくので、中居くんの体調が気になっていたのかもしれない。
つよぽんに飲酒のことをとがめられている中居くん。💦
SMAPはもともと淡々としたグループで、だからこそ長続きしたのだと思う。
私も長く続いてる友だちはみんなそうだもの。
縮めた距離の分だけ終わりが早くなる、それが人づき合いの基本なり。
2つ目は、巻末のロングインタビュー。
紅白歌合戦の話題が出ているので、2016年になってから取材したものだと思います。
とにかく読んでください。
SMAPのメンバーとは、 結成からいうと28年くらい一緒にいるのかな。今も関係性は変わらないよ。大人になって、昔みたいにガチャガチャしなくなったりとかはあるけど。特別に話してなくても、もう何を考えているか分かるし。5人とも個性はバラバラなのにね。一番刺激を受けるのはメンバーだと思う。ここまで自分が来られたのはメンバーがいてこそだし、SMAPだったからなので。こんな僕でもみんな本当に愛してくれてね。何だかんだ言って、一番原動力になる存在だと思う。
やっぱりSMAPって、化学反応が起きてるからなんだろうけど、時として、自分たちが持っている力以上なものが、気が付かないうちに、ああ、出てたなということがあって。それはもしかしたら、他の人とでは、SMAP以外の人ととではそうはならないのかもしれない。
以前、ビートルズを特集した番組の中で、リリー・フランキーさんに言われたことがあるんですよ。「ビートルズ自身がビートルズの魔法にかかっていた」という言葉があって、それに例えて「SMAPはSMAP自身の魔法にかかっているんだ」と。まさしくそういうのがあると思う。得体の知れないパワーというのか、言葉とか、そういうものではちょっと測り得ない何かが確実にある。
例えば昨年の紅白、僕らは「Triangle」を歌ったんだけど、ステージの中心に集まって5人が全く動かず歌うという演出で、照明とカメラアングルですてきに撮っていただいて、それを見て「いい。すごく良かった」と後でたくさんの方に言ってもらえたんですね。でも、僕らはただ普通に立って歌ってただけだから、え、何が良かったのかな?みたいな感じで。普通にっていうと語弊はあるけど、もちろん大きなステージに立って緊張もしているし、一年の集大成だと思って臨んでもいる。だけど、自分たちは気付いてない。独特の高揚感とか言葉にできない感覚はあるんだけどね。もしかしたら見ている人より、自分たちがSMAPというマジックにかかってるのかもしれない。それは本当に不思議。
一人になって、個々でお芝居だとか他の仕事をやっていても、やっぱりその力があってね。乗り越えてきたというのは絶対にあると思う。何だろうね。みんなが応援してくれるからなのかな。いつも僕は感謝の気持ちでいっぱいです。ファンの子のことはみんな、考えてるから。みんなあってのSMAPだし。ファンがあってのSMAP。そこの中心にいるのはメンバーだから。