目からウロコ

ブログ名を変えました。(旧SMAPのいる日常)

自分の首を絞めているのはだれ?

以前にも話しましたが、私の大叔父(母方3人、父方1人)は外地で戦死して、母方3人は遺骨が戻ってきておりません。そのうえ、生家は阪神大震災で全壊し、再建のめどが立たず、土地を人手に渡しました。

盆や彼岸に帰る家もなく、おじさんたちはどこを彷徨っているのだろうと、遺骨の入っていない墓に参るたび、申しわけない気持ちになって、「私が生きているうちに必ず良い報告を持ってきますから」といつも手を合わせています。

良い報告とは何か、それはお察しください。

さきの戦争は何だったのか、なぜ世界で日本だけが3度も被曝の憂き目に遭わなければならないのか、なぜ一部のA級戦犯が戦後も権力の座に居座り続けることができたのか、最近になってようやくその答えが見つかりつつあります。

 

ただ、戦争体験者やその家族の考え方もそれぞれで、私の知り合いの男性はお父さんが特攻隊の生き残りで深い心の傷を負ったまま死ぬまで癒えることはなかったと言うのですが、その知人は安倍さんや日本会議の熱烈な支持者です。

「お国のために戦って無念の死を遂げた兵隊さんのためにもう一度強い日本を!」と願っていて、戦争に負けた悔しさはアメリカ等連合国に対してではなく、中国や韓国に向けられています。

戦死者の遺族である我が家と受け止め方がまったく違うのは、命令だから仕方なく出征した者とみずから進んで特攻に志願した者の違いでしょうか。

考え方は人それぞれですが、自分の首を絞めている相手がイマイチわかっていないような気がするのです。

 

自分の首を絞めている相手がわかっていないといえば、先日、友人と話しているうちに世襲制の話になって、私が「世襲制のせいで政治家がどんどん劣化していく」と言ったら、友人が「僕はそうは思わない」と言うのです。

「僕は小泉進次郎くんに期待しているし、嵐の櫻井くんが政治家になってくれたらいいのにと思うんだけど、だめ?」って。

なんというのか、受験まであと半年しかない中3の家庭教師を引き受けて、数学の勉強を始めたら分数が理解できていなかった、時間がない、何から説明しよう~と途方に暮れた、あのときの気持ちを思い出したわ。

返す言葉が咄嗟に見つからず、しばらくして「進次郎くんは、年金75歳からと言ってるで」と教えてあげたら、「そんなん論外やわ!」と怒ってましたけど。

還暦を迎えたイイ年のおじさんが嵐の櫻井くんって……w

テレビの影響はいまだにすごいわ。

 

何の調査だったか忘れましたが、テレビの情報を信用するか?という質問に、信用すると答えた人は、欧米15〜20%に対して、日本75%という驚愕の数字が出ていました。

これ、そのとおりの結果でしょ。↓

 

 

大企業や富裕層に優しい現政権ですが、恩恵を受けていない層からの支持率が結構高いんですってね。

理由は「政権が変わると今より悪くなるような気がするから」らしい。

「安倍さんのおかげで今こうして生きていられる」という意見もあったな。

自分の首を絞めている相手がわかっていないのはまだしも、支持するぐらいは許容範囲だとしても、感謝する必要はないと思うよ。